ウィンダリア御神木

80年代、一部の劇場でしか上映されなかったにも拘わらず、多くのあの目ファンに指示された長編アニメ映画「ウィンダリア」。この作品の作品名でもあり、作品中にも出てくるウィンダリアとは、サキの村に生息する超巨大な御神木だ。村の人々は、ウィンダリアの木を「良い想い出だけをくれる木」として敬っていたのだが、果たして本当にそのようなパワーがあったのだろうか。サキの村は、大国である海の国・イサと山の国・パロの中間に位置する村。農業と畜産業で生計を立てるサキの村において、唯一の観光資源といったらウィンダリアの巨木くらいだろう。きっと、良い想い出だけをくれる迷信を信じて周辺からも観光客が来ていたに違いない。ただ、そんな村も大国同士の戦禍に巻き込まれる。我先にと村を追われる村人たち、戦争に駆り出される人たち、戦争の犠牲となる人たちなど、サキの村は壊滅状態だ。しかも、戦争は、領土拡大の野心に燃えたパロが、比較的心穏やかな人々が揃うイサを滅ぼして終結する。どう考えても良い想い出を残してくれたとは思えない。しかも、2組の主人公のうちの一組、イサのプリンセス・アーナスと、パロのプリンス・ジルのカップルにおいては、信頼関係がもろくも崩れ落ち、裏切られ、心中する事態に発展。もう1組みのイズーとアーナスの仲良し若夫婦についても、悲劇が待ち受けていた。ウィンダリアの木への村人の信仰が足りなかったのか、それともそもそも木に力がなかったのか。ウィンダリアの木の謎は多そうである。

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