スーパーライダー

80年代に少年サンデーで連載していた石渡治氏の「スーパーライダー」。30年も前の作品だが、バトルロワイヤルの原点とも言えるストーリーがあったと記憶する。オートレーサーの立花の卑劣な手に掛かり、命を落とした友人・ポン太。当漫画の主人公の坂巻竜一の当初の目的は、この立花に復讐を果たすため、レーサーになって同じ土俵で戦うといった、単純なレーサー漫画だったはずだ。プロレーサーになった坂巻は、立花と正々堂々と戦い、立花の仕掛ける死の罠を掻い潜り、見事死闘を制し復讐を果たす。ここで物語は終わるはずだったのだが、そのあとのストーリーが、実は本当のスーパーライダーの真髄と言える。旅に出た坂巻は、レースに優勝するだけで優勝賞金1億円という鬼姫島のレースに参加するのだ。しかし、このレースは、ただのスピード争いではない。勝つためならなんでもOKのバトルロワイヤルだった。しかも、7人の「鬼」と呼ばれる人を殺すことを生きがいにしている殺人鬼が、どこからともなくレース参加者を常に狙っている。鬼の陰謀でレース参加者同士の絆も薄れ、逆に同志討ちが重なり、さらに鬼は参加者を容赦なくいたぶり殺す。生き残るためには、鬼を全て抹殺しなくてはならない。最後の1人だけが島から出れる究極のバトルロワイヤル。映画にもなった同級生同士の死闘の原点とも言えないだろうか。この死闘で坂巻は、当初の普通のオートレーサーから、鎧を着た人を拳で風穴を空けるくらいの怪物に変身する。最後は格闘漫画だった。

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